てだこラーメンデータベース
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琉球新報への寄稿記事+加筆

2009年3月17日(火)、琉球新報の「琉流」という折り込み特集で「沖縄そばvsラーメン」というテーマが取り上げられました。その際、今(当時)沖縄でラーメンが盛り上がってきているが、その背景や状況などについて聞かせて欲しいということで取材を受けました。

取材で話した内容をブログにアップしていましたが、その記事をベースに、改めて沖縄ラーメンの変遷について書いてみました。

※ この記事はあくまで個人的な経験や考えによるものなんで、厳しいツッコミはご容赦ください。

2013年11月

2000年ごろまで

≪ラーメン不毛の時代≫
わたしが沖縄を初めて訪れたのは2000年。その後2002年に移住を果たしました。学生時代を過ごした関西や社会人になってから過ごした関東でもラーメンの食べ歩きをしてきたことから、当然沖縄でもラーメンの食べ歩きを続けるつもりでした。

しかし、たまに目にするラーメン店は全国チェーンの店か、古き良き町の中華屋さんといった店ばかりで(これらがダメと言ってる訳ではまったくありません)、いかにもうまそうな雰囲気を出しているラーメン店を見かけることは、まったくありませんでした。

友達ができる度に「うまいラーメン屋教えて」と聞いてはみるものの、帰ってくる答えはほぼ同じ。
 「沖縄にうまいラーメンはないよ〜」「沖縄の人はラーメン食べんよ〜」「ラーメンより沖縄そばでしょう〜」といった言葉ばかり。

沖縄にはもともと沖縄そばという麺文化があり、県民にもっとも愛される県民食となっています。大人から子供まで日常的に食べられる沖縄そばへの愛着は強く、ラーメンという新たな麺文化が浸透する土壌がない、まさにラーメン不毛の地と言っても過言でない状況だったと思います。

2002年ごろから

≪沖縄ラーメンの黎明期≫
そんな状況にあった2002年ごろから、沖縄ラーメン界に大きな影響を与える店が相次いでオープン。

麦麦(2002年オープン) ・・・
久留米仕込みの本格的な豚骨ラーメンを提供。人気とともに系列店なども増え、通堂、武蔵家とともに、沖縄ラーメンの主流が豚骨となる基礎を築いた名店。最近少し元気がないのが気になるところですが・・・。

武蔵家(2002年オープン) ・・・
豚骨醤油スープに太麺が特徴の横浜家系ラーメンを、沖縄本島で初めて提供。これまでにないこってりラーメンに病み付きになる人が続出。異なるスタイルの系列店も次々とオープンし、そのどれもが人気店になっています。

通堂(2002年オープン) ・・・
新横浜ラーメン博物館のご当地ラーメン企画から生まれた店。麦麦や武蔵家が内地のラーメンを持ち込んだのに対して、沖縄ならではの食材を使った、沖縄独自のラーメンというコンセプトで人気を博しています。

麺 あがり(2003年オープン) ・・・
東京の有名店で修行したというあっさり系のつけ麺とラーメンを提供。今やラーメンと並ぶ人気を獲得したつけ麺ですが、沖縄につけ麺という存在のインパクトを与えた初めての店と言っても過言ではないでしょう。

≪ラーメン人口の増加≫
あくまで個人の感想ですが、このラーメン黎明期と同じころから沖縄への移住者が増え始めたと感じています(わたしは2002年の移住ですが当時県外ナンバーは珍しく、実感としては2004年くらいからかなり増えてきた印象があります)。沖縄の人よりもラーメン欲求が強い内地からの移住者の増加、それにともなうラーメン欲求の増加。それに影響されたウチナーンチュのラーメンへの興味も増加し、沖縄でもラーメンを食べたい、さらには美味しいラーメンを食べたいというニーズが高まってきたと思います。それに呼応するようにラーメン店も増えてきて、また、県内の雑誌やテレビなどでラーメンの特集が組まれることも増えてきました。

2006年ごろから

≪内地系ラーメンの沖縄進出≫
つけ麺の元祖といわれる大勝軒(2006年オープン)や、東京を本拠地とする康竜(2006年オープン)といった内地の有名店の沖縄進出。そして内地の店で修行して沖縄にやってきた、あるいは沖縄に帰ってきたという人がオープンした店など、内地の影響を色濃く感じるラーメン店が増えてきました。といってもそもそも沖縄にラーメン文化はなかったと考えると、内地の影響が大きいのは当然のことでしょうね。

≪つけ麺ブームの本格化≫
2006年6月・7月にSAKURA(2006年オープン)、我流家(2006年オープン)、大勝軒(2006年オープン)が相次いでオープン。これ以降つけ麺ブームは本格化し、特に動物系と魚介系を合わせた濃厚スープのつけ麺が主流となってきました。

≪沖縄ラーメン第2世代の躍進≫
内地からのラーメンの波が押し寄せるのと同時に、黎明期を支えた店が店舗展開を広げたり、それらの店で修行した人が独立したりと、沖縄の店で育った人が作る沖縄発とも言えるラーメン店が増えてきました。通堂から独立したたつぞう(2007年オープン)や琉家(2008年オープン)、武蔵家から独立した昇家(2008年オープン)などが活躍しています。

2010年ごろから

≪二郎インスパイア系ラーメンの台頭≫
2008年12月、武蔵家系列の波蔵(2005年オープン)が二郎インスパイア系ラーメンの「家郎」を期間限定で提供したのをきっかけに、沖縄でも二郎インスパイア系のラーメンが注目され始めました。その後、沖縄初の二郎インスパイア系のラーメン店としてだいじろう(2010年オープン)がオープン。続いて赤まる(2011年オープン)、豪ーめん(2011年オープン)、くろとん(2011年オープン)なども相次いでオープンしました。そして2013年、インスパイア系の決定版ともいえる沖縄そば 二郎(2013年オープン。現在は沖縄そば すばじらぁに改名)がオープンし、非常に大きな話題となりました。

2013年現在

≪沖縄ラーメンの現在とこれから≫
その後も天下一品(2009年オープン)、や大阪王将(2009年オープン)といった全国規模の有名チェーンの進出や、沖縄ラーメン第2・第3世代の活躍。内地の有名店の流れを汲む三竹寿(2009年オープン)、麺や偶(2009年オープン)、日の出らーめん(2011年オープン)、武虎(2012年オープン)、大桜(2013年オープン)、Stripe Noodles(2013年オープン)など、沖縄ラーメン界の勢いは衰えることを知りません。

このような変遷を経て沖縄ですっかり受け入れられた感のあるラーメンですが、今のラーメン人気を支えているのは、実はまだまだ内地からの移住者が多いと思います。しかし沖縄ラーメン黎明期から10年以上を経た現在、今の子供たちは小さいころからおいしいラーメンを食べる機会に恵まれています。そんな子供たちが大人になった時、生粋のウチナーンチュが沖縄そばと同じように、当たり前のようにラーメンを食べるという麺文化が根付いているのではないでしょうか。



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